Summer Time Concert(2018.8.22)
今日のクラリネット界をリードする演奏家のマイケル・コリンズは、彼の世代の音楽家の中でも特に完璧なミュージシャンである。名高いソリストとしても活躍しつつ、近年には指揮者としての名声もますます高まり、2010年にはシティ・オブ・ロンドン・シンフォニアの首席指揮者に抜擢された。直近ではアデレード、タスマニア、そしてメルボルン交響楽団、香港シンフォニエッタ、クオピオ交響楽団などと奏者として共演しており、指揮者としてはスウェーデン室内管弦楽団やBBCスコティッシュ交響楽団と共演している。
マイケル・コリンズはクラリネットのレパートリーを広めることに長年力を入れてきた。多くの世界初演、国内初演の作品を発表してきており、ジョン・アダムズの「こぶだらけのボタン(Gnarly Buttons)」、エリオット・カーターの「クラリネット協奏曲」(この演奏でグラモフォン・アワードを受賞している)、ブレット・ディーンの「アリエルの音楽(Ariel’s Music)」、ハレ管弦楽団の委嘱作品であるマーク=アンソニー・タネジの「リフとリフレイン(Riffs and Refrains)」などが例に挙げられる。コリンズは定期的にボロディン弦楽四重奏団及びタカーチ弦楽四重奏団、シフ・アンドラーシュ、マルタ・アルゲリッチ、スティーヴン・ハフ、ミハイル・プレトニョフ、ラース・フォークト、ジョシュア・ベル、スティーヴン・イッサーリスなどと共演している。ロンドン・ウィンズという彼の管楽アンサンブルは2013年に25周年を迎えた。
これまでコリリアーノ、アダムズ、カーター、シュポア、コープランド、そしてもちろんモーツァルトのクラリネット協奏曲を録音している。最近のレコーディングにはBBC交響楽団とのイギリスのクラリネット協奏曲のCDや、ピアニスト、マイケル・マクヘイルとのブラームスとライネッケのクラリネットソナタのCDなどがある。彼の50歳の誕生日には自らが指揮しクラリネットを演奏した、シティ・オブ・ロンドン・シンフォニアとのウェーバーのクラリネット協奏曲をリリースした。マイケル・コリンズはシャンドスの専属レコーディングアーティストであり、また楽器はヤマハのみを使用している。