松原聡(Piano)

1906年製スタインウェイお披露目コンサート(2017.12.6)


神奈川県座間市出身。3歳よりピアノを学ぶ。9歳より桐朋学園子供のための音楽教室でピアノとソルフェージュを故・新井精と周参見夏子の両氏に、和声・ソルフェージュを作曲家・松井和彦氏に師事。13歳でウィーン市立音楽院ピアノ科入学試験に当時最年少で合格。16歳の時、東京にて初リサイタルを開催。18歳の時、全イタリア国立音楽院認定の演奏ディプロマを取得。その後、ピアノを酒井忠政氏に師事。2002年にチェコへ留学し、プラハ音楽院にてヤン・ノヴォトニー教授に師事。後に、パリにおいて世界的ピアニストとして知られる巨匠エリック・ハイドシェック氏との親交を得て薫陶を受ける。

2003年、神奈川県民ホールで開催された1927年製フランスのエラールピアノを使用したコンサートにてデビューを果たし、好評を博す。2007年5月の新橋ビストロ・ベルラン主催「中国趣味の洋琴を聴く会」、10月のリストランテ国立文流主催「ショパンの食卓」の両コンサートでは演奏と企画制作を兼務し、特に「中国趣味の洋琴を聴く会」では、音楽雑誌ショパン7月号に紹介され、共に高い評価を受けた。2009年には東京と名古屋での室内楽コンサートで好評を博し、2010年5月に高崎市で開催されたショパン時代1844年製のプレイエル・ピアノによるレクチャーコンサートに出演し、高い評価を受ける。2012年に高崎市主催の「夢奏人シリーズ」にてリサイタル開催。2015年3月に東京でリサイタル開催。

夫人でメゾ・ソプラノ歌手の諸田広美とは2013年以降各地で共演を重ね、2015年12月

高崎と東京でジョイントリサイタルを開催し好評を博す。 幼少期より約30年に亘って、19世紀から20世紀前半にかけて製造された欧米のヴィンテージ・ピアノに傾倒して、とりわけショパン時代のプレイエルやエラールを含む往年のフランス製ピアノを中心とした、欧米のヴィンテージ・ピアノの研究、収集、演奏を行う。また、19世紀末から始まる、往年の巨匠達による歴史的なピアノ録音を中心とした古い音源の収集や研究も行っている。20世紀初頭の自動ピアノのピアノロールのCD復刻や歴史的音源の監修や執筆にも携わる。現在、東京を中心に各地で多彩な活動を展開している。